最近災害が多いような気がしますが、しっかり保険は入っていますか?
補償は大丈夫ですか?
火災保険は家の保険ですが、地震による家の損害には補償してくれません。


という方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方のために、地震保険に入った方が良い理由をご紹介していきます!
また、地震保険に加入して実際に補償を受ける方法もご紹介します。
耐震性が高い建物なだけで地震保険に加入しないのはキケン!

という理由だけで地震保険に加入しないのは、危険です。
なぜなら、地震で自分の家が平気でも隣の建物が倒壊して損害を受けることがあるからです。
また、倒壊した隣の建物から出火して、自分の家が火事になってしまっても、地震保険を掛けていないと損害を補償してくれません。
地震保険の加入を検討するときは、建物の耐震性や耐火性だけで判断するのではなく、周囲の建物の構造や築年、密集度合いといった隣接状況までをよく考えてから見極めることが大切です。
また、地震によって建物に被害がない場合でも家財に被害を受けることがあります。
大規模な地震が起きれば、皿や茶碗などの食器類が割れてしまうだけなく、食器棚や洋服ダンスの家具類や、パソコンやテレビ、冷蔵庫などの大型家電製品も倒れて使いものにならなくなってしまい家財に大きな被害を受けることがあります。
地震によって、家財は意外と簡単に被害を受けてしまうため、耐震性の高い建物であっても家財の地震保険は忘れずにセットしておくことをおすすめします。
ハザードマップで津波や噴火のキケンを確認!
災害が起きた時によく「ハザードマップを確認しましょう。」と報道されています。
ハザードマップとは・・・?
地震が原因による津波や噴火による損害が、どの程度の範囲までどのような影響を与えるのか、あらかじめ想定したものです。
「津波ハザードマップ」や「火山ハザードマップ」を国土交通省ハザードマップポータルサイトから確認することができます。
国土交通省ハザードマップポータルサイト
沿岸地域では、家の耐震性がどんなに高くても、地震によって発生した津波により建物が損壊、流失する可能性も考えられます。
また、火山の噴火が原因による火災・損壊・埋没は地震保険でないと補償されないため、火山周辺地域では万一の噴火も考えておかなければなりません。
沿岸地域でもないし、火山もないから大丈夫だと安心せず地震保険の加入を検討する際は、一度ハザードマップを確認しておくことをおすすめします。
地震保険の補償の受け取り方
それでは、地震保険に加入していても実際に補償を受け取るためにどうすればいいのか?をご紹介していきます。
地震で実際に損害がでたら・・・

まず何をすればいいの?

地震が原因で建物や家財に損害が発生したら、
1.なるべく早く保険会社や代理店に連絡しましょう。
そして、損害個所や状況をメモしたり写真を撮っておくといいです。
2.連絡を受けた保険会社から損害調査員もしくは損害保険鑑定人が調査にきます。
調査時に、損害発生時の状況や損害個所、状況を正確に知らせます。
大規模な地震で広範囲に被害が生じた場合は、調査に時間がかかることもあります。
損害が小さい場合には現地調査を行うことなく、契約者からの書面と損害状況の写真のみで損害判定を行うこともあります。
3.調査後、保険会社から、損害認定「全損」「半損」「一部損」「支払対象外」の連絡が入ります。
4.保険会社から保険金請求書が送られてきたら、所定の事項を記入して保険会社に返送します。
5.保険会社に保険金支払いに必要な書類が到着し、書類に不備がなければ支手続きに入ります。
「全損」と損害認定されたら・・・
全損以外であれば、保険金の支払いが何回あっても保険金額は減額されずに契約は満期日まで有効となります。
また、地震によって保険の対象を全部滅失した場合は、主契約となる火災保険は失効しますので、火災保険の解約手続きを行う必要があります。
地震で家財が壊れてしまった・・・調査前に片づけてもいいの?

地震保険の損害調査員が来る前に片づけ始めたいんだけどいいのかな?

地震によって被害を受けた家財はそのままの状態で保存しておく方がいいですが、割れた食器や転倒した家具をそのまま放置しておくと危ないですし、調査が遅くなればいつまでも復旧できないので片付けや処分しても問題ありません。
片付けや処分前に、被害を受けた家財の状況や傷ついてしまった家財のこと、被害を受けた時の室内の様子を調査員に説明できるように、メモや写真を撮っておきましょう。
地震で保険証券が見つからない・・・


保険金の請求をするためには、保険証券が必要となりますが、地震により保険証券が見つからない時や紛失してしまっても、本人確認ができれば保険金を請求することは可能です。
まずは、保険会社に連絡してみてください。
地震で保険証券が見つからなくて、どこの保険会社で加入していたか、地震保険に加入していたかどうかもわからない場合は、本人や親族が一般社団法人日本損害保険協会の「地震保険契約会社照会センター」で確認することができます。
地震保険契約会社照会センターで確認できるのは民間の損害保険会社の契約のみとなっています。
共済の場合は各共済に問い合わせる必要があります。
生命保険の場合は・・・
地震で契約者が亡くなってしまったら・・・

それでも、保険金は請求できますか?

保険金の請求は契約者が行うことが普通ですが、契約者が死亡してしまった場合は、その契約を相続する人を決定し、契約者を変更する必要があります。
契約者の変更手続きが完了すれば、新しい契約者が請求することができます。
他にも、相続人代表という形で請求できる場合もありますので、手続きの方法を保険会社に問い合わせしてみましょう。
また、契約者が請求できない場合に、配偶者や3親等以内の親族が請求できる場合もあります。
保険会社は支払い義務が発生しているものに対し、迅速に支払う取り組みがありますので、契約者が亡くなってしまった場合は、保険会社に事情を説明し相談してみることをおすすめします。
地震でマンションに損害が・・・

まずはどうすればいいの?
共用部分の損害は管理組合が保険会社や代理店に連絡します。

専有部分となる自分の部屋に損害が生じたときは所有者が、共用部分の柱や梁などの主要構造部に損害が生じたときは管理組合や管理会社が、保険会社や代理店に連絡します。
しかし、専有部分内からでしか確認できない柱や梁といった主要構造部に損害が生じた場合は、基本的には共用部分の損害となるので、まずは管理組合や管理会社に報告しましょう。
地震保険の重要性、保険金の請求の仕方をわかっていただけたでしょうか。
地震保険はただ地震が起きた時に保険金をもらうためのものではなく、震災が起きてもその後の生活を補償してくれるものです。
地震保険に入っていれば、契約者が亡くなったとしても残された家族が生きていくための補償をしてくれます。
保険に加入するということは保険料の支払いが発生するため、無駄なお金を支払いたくないと安易に加入しない人もいると思いますが、本当に必要ないのか必要なものなのかしっかり検討した上で加入するのかしないのか決めてくださいね!