


しかし、全ての雨漏りが補償されるというわけではありません。
今回は、火災保険の「風災」補償で補償されること、されないことを紹介していきます。
台風による雨漏りは火災保険「風災」で補償される!
火災保険の「風災」で補償される雨漏りというのは、風や台風、大雨などが原因で瓦がはがれてしまったことで起きた雨漏りなどです。
つまり、自然災害によって引き起こされる雨漏りは補償対象となるということです。

火災保険で補償対象となる雨漏り
- 台風で屋根が壊れて、雨が建物内部に吹き込んできたことによる雨漏り
- 大雪の影響で屋根が壊れてしまったことによる雨漏り
- 竜巻の影響で、建物の屋根が壊れてしまったことによる雨漏り
- 豪雪で屋根が破損してしまったことによる雨漏り
このような場合は、風災補償を付けていれば補償されます。
雨漏りで保険金がもらえた実例・口コミを紹介!
風災で補償
長時間の揺れにより外壁の亀裂が生じ、雨漏り等の被害が出たのを補償してもらいました。
- 保険対象:建物
- 受け取った保険金額:120万円
- 受け取るまでの期間:3ヶ月
- 保険会社:東京海上日動
雨が何日も降った時期に自宅屋根から雨漏りをしてしまい風災で補償されました。
- 保険対象:建物
- 受け取った保険金額:78万円
- 受け取るまでの期間:1か月ちょっと
- 保険会社:あいおいニッセイ同和損保
水災で補償
台風による雨漏りで、浸水した為、水災で補償されました。
- 保険対象:建物
- 受け取った保険金額:30万円
- 受け取るまでの期間:2か月
※ この記事は、2020年3月時点での情報を参考にしています。
※アンケート概要「火災保険で保険金を受け取った方への補償内容に関する調査」かしこい火災保険の選び方編集部,調査期間2020年2月~2020年3月.
火災保険「風災」は台風だけじゃない!雪でも風でも補償してくれる!
風災と聞くと、「台風」と思い浮かべてしまう人が多いと思いますが、「風災・雹災・雪災」の補償は台風だけではありません。
竜巻などの強風や突風での被害や、豪雪などでの損害も補償してくれます。
火災保険の場合「風災・雹災・雪災」の補償を、台風が来そうなときだけ補償を付けるということはできないので、加入時にしっかり風災・雹災・雪災補償を付けておくことをお勧めします。
風災補償で補償対象の事例
- 台風で屋根が壊れて、雨が建物内部に吹き込んできて家財が濡れてしまった(建物・家財)
- 大雪で雪の重みのため自宅の車庫が潰れてしまった(建物)
- 大雪で雪の重みで自宅の車庫が倒れてしまった(建物)
- 春になって雪が解けた時に、大雪の影響で屋根が壊れてしまった(建物)
- 竜巻の影響で、建物の屋根・外壁・外灯や配管などの屋外設備が壊れてしまった(建物)
- 竜巻によって窓ガラスが破損してしまった(建物)
- 強風で飛んできたものが家を当たり壁に穴があいてしまった(建物)
- 豪雪で屋根が破損してしまった(建物)
- 台風で建物が損害を受け、室内に雨が入り込み、家電製品が壊れてしまった(建物・家財)
- 豪雪の影響で屋根が破損し、雪が天井から室内に入り込んで、家電製品が壊れてしまった(建物・家財)
- ひょうが降ってきて屋根瓦が壊れてしまった(建物)
このように、「風災」補償を付けることによって補償される内容が多くあります。
事例を見てみると保険対象が【建物】となっているものが補償されることが多いですが、風や雪で屋根が損壊したら必然的に家の中の家財にも損害を受けるということなので、保険対象には【家財】もつけておく方が良いでしょう。
こんな場合も補償される!
火災保険によって異なりますが、保険対象を「建物」にしていれば屋外にある物置も「建物」に含まれています。
※屋外のものについては保険対象としないという契約の場合は補償されませんので、ご注意ください。
注意!火災保険「風災」で経年劣化は補償されない!

それって何?

これは「風災」で補償されない!
「風災」は、台風による飛来物によって窓が割れて雨が吹き込んできた、瓦が壊れて雨漏りしたなどの場合に補償されるものです。
不注意や経年劣化による損害は、補償を受けることができませんのでご注意ください。
火災保険の「風災」の保険金支払い条件20万円以上に要注意!


火災保険の「風災」には、20万円以上の損害の場合でないと補償されないという支払い条件が設定されていることがあります。
そのため、風災で損害にあったとしても、加入している火災保険によっては20万円以下の損害の場合、保険金が支払われないということです。
支払い条件の設定については、各火災保険によって異なりますので、ご契約の際はご注意ください。
火災保険会社17社(共済3社含む)の「風災」支払い条件
火災保険会社
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「風災」支払い条件
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チャブ損害保険「住宅総合保険」 | 損害額が20万円以上の場合補償 |
AIG損保「ホームプロテクト総合保険」 | 契約プランⅠ型(自己負担なし型)・・・損害額を補償 Ⅱ型(損害額20万円以上型)・・・損害額が20万円以上の場合補償 |
SBI損保 | 損害額を補償 |
共栄火災「安心あっとホーム」 | 損害額を補償(自己負担額によって保険金変動) |
損保ジャパン「THE すまいの保険」 | 損害額を補償 |
楽天損保「ホームアシスト」 | 損害額を補償(自己負担額によって保険金変動) |
あいおいニッセイ同和損保「タフ・住まいの保険」 | 損害額を補償 (損害額が20万円以上でないと補償されないというプランもあり) |
三井住友海上「GK すまいの保険」 | 損害額を補償(自己負担額最低1万円~。 自己負担額によって保険金変動) |
セコム損保「セコム安心マイホーム保険」 | 損害額を補償(自己負担額を10万円・20万円から選んで必ずどちらかを設定。 自己負担額によって保険金変動) |
東京海上日動「トータルアシスト住まいの保険」 | 損害額を補償(自己負担額によって保険金変動) |
日新火災「住自在」 | 損害額が20万円以上の場合補償 |
NIA「住宅総合保険」 | 損害額が20万円以上の場合補償 |
セゾン自動車火災保険 「じぶんでえらべる火災保険」 | 損害額を補償 |
ソニー損保「新ネット火災保険」 | 損害額を補償(自己負担額によって保険金変動) |
こくみん共済「住まいる共済」 | 損害額が10万円以上の場合補償 |
JA共済「建物更生共済」 | 損害額が5万円以上の場合補償 |
県民共済「新型火災共済」 | 損害額が10万円以上の場合補償 |
このように、火災保険によって「風災」の支払い条件は異なっています。
20万円以上の損害の場合しか補償されない火災保険会社の中にも、特約を付けることで20万円未満の損害でも補償してくれる火災保険もあります。
支払い条件として損害額が20万円以上の場合に補償される火災保険に加入していたとしても、損害額が21万円の時は差額の1万円が支払われるのではなく、21万円が支払われます。
損害額が20万円以上であれば、損害保険金が全額支払われるということです。
※自己負担額を設定する場合は、保険金額から自己負担額が差し引かれます。
雨漏りでの火災保険金の申請方法とは?損保ジャパンを例に紹介!

保険金申請STEP
- 事故連絡(電話 or インターネット or LINE)
- 案内・・・事故状況や損害程度の確認、支払い対象となる保険金の種類や範囲、必要書類の案内、警察、消防への対応など事故対応についてアドバイス
- 事故状況の確認・調査・・・事故の状況や損害程度に応じて、担当者または損害保険登録鑑定人等が事故現場に訪問し確認
- 必要書類の作成・提出・・・保険金請求書等、必要書類一式を作成・提出
- 保険金支払い金額の決定・・・手配した修理見積書・写真などの書類や事故状況・調査結果を確認し、契約内容に従って、支払額を決定
- 保険金の受け取り
台風や大雨で雨漏りが発生したら、まずは加入している火災保険に事故連絡することから始めましょう。

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支払い条件も含めて、契約の際は検討してくださいね。